ビートを買って自分の曲を作りたいけれど、タイプビートとは何か、著作権はどうなるのか、相場はいくらなのかがわからない。このガイドでは、フランス・リールで活動するビートメイカーNKSoundsが、ビート購入サイトを使う前に知っておきたいポイントを順番に説明します。
タイプビートとは
タイプビート(type beat)は、特定のアーティストの作風を参考にして作られたオリジナルのビートです。たとえばKOHJIYA タイプビートなら、KOHJIYAの曲に近い雰囲気のビートという意味です。本人の曲を使ったものでも、本人が制作に関わったものでもありません。アーティスト名は、あくまでサウンドを探すための目印です。曲を発表するときは、本人が参加した作品のように見せる表記は避けましょう。
著作権とライセンスの基本
ビートを購入しても、一般的にビートそのものの著作権は制作者に残ります。購入者が得るのは、契約書で決められた範囲でビートを使う権利、つまりライセンスです。あなたが書いた歌詞や録音したボーカルは、もちろんあなた自身のものです。
- 非独占(スタンダード)ライセンス:ほかの人も同じビートを購入できます。価格を抑えながら、配信やYouTubeでの収益化に使えます。
- 独占ライセンス:購入後はビートが販売リストから外れ、それ以降ほかの人は購入できません。権利の範囲は契約書に記載されます。
YouTubeなどで「フリー」や「フリートラック」として公開されているビートは、非営利の利用に限られていることが多いです。商用利用する前に、必ず利用条件を確認してください。
配信・YouTube・ライブでの使い方
NKSoundsのスタンダードライセンス(49ユーロ)ではMP3とWAVが届き、SpotifyやApple Musicなどすべての配信サービスでのリリースと収益化、YouTubeでのMV公開ができます。テレビ、ラジオ、ライブでも使う場合は、拡張権利(+50ユーロ)を追加します。ミックスをエンジニアに任せるなら、パラデータ(STEMS、+20ユーロ)があると便利です。独占ライセンス(299ユーロ)にはMP3、WAV、パラデータが含まれ、ラジオやテレビでの使用も対象になります。
ビート販売の相場
ビートの価格は、ライセンスの種類によって大きく変わります。非独占ライセンスのダウンロード販売は千円台から数万円まで幅があり、独占ライセンスやオーダーメイドのビートは1万円を超えることが一般的です。比べるときは金額だけでなく、WAVやパラデータが含まれるか、配信や収益化が認められているか、契約書があるかを確認しましょう。
ビート購入サイトでの買い方
NKSoundsでは、まず各ページでビートを無料で試聴し、気に入ったビートのライセンスを選んでカートに入れます。支払いはクレジットカードまたはPayPalで、料金はユーロで請求されます。円での金額は、カード会社やPayPalの為替レートによって変わります。ファイルとライセンス契約書(英語)はメールで届きます。スタンダードライセンスは3曲選ぶと2曲分の価格です。全曲を見るならビートストアへどうぞ。
